1. 基本
Microsoftストア用にパッケージされたデスクトップアプリの場合、設定情報等の保存場所としては基本的に以下の3通りがあります。
- WinRTのApplicationData.LocalSettings
- WinRTのApplicationData.LocalFolderに作成したファイル
- AppDataフォルダー(に作成したフォルダー)に作成したファイル
これらのファイルはアプリのアンインストール時に自動的に削除されます。つまり、アプリの実行ファイルのみならず、その作成する情報・ファイルもOSがまとめて管理することで、ゴミとなるファイルを残さずきれいに削除できるようにしているわけです。
ちなみに、AppDataフォルダー以外にもアクセス権に応じてファイルは作成できますが、あえてやることでもなし。
2. 発見
ここまではDesktop Bridgeの基本ですが、3番目について、ふとしたことから例外があるのに気づきました。
すなわち、アプリをインストールした後、最初にAppDataフォルダーにファイルを作成しようとした際に、
- AppDataフォルダーに指定のフォルダーが存在しない場合、自動的にリダイレクト先の場所が作成され、以後のアクセスはその場所になる。実際のAppDataフォルダーには何も作成されない。これは公式情報どおり。
- AddDataフォルダーに指定と同名のフォルダーが既に存在する場合、そのフォルダーにファイルが作成される。このファイルはアプリをアンインストールしても削除されない。
この2通りのどちらになるかは、最初にアクセスしたときに決まるようです。一旦、1.になった後は、AppDataフォルダーに同名のフォルダーを作成しても、ファイルはそこに作成されません。
開発環境では、パッケージされた状態で実行するときもあれば、されていない状態で実行するときもあり、2.のようなケースがあるのには何となく気づいていましたが、改めて確認したところ、こういうことだったと。
これがどういう意味を持つかというと、例えば、ユーザーごとのTempフォルダーであるAppData\Local\Tempに作成するファイルはリダイレクトされないし、作成された後はアプリをアンインストールしても自動的に削除されないということになります。
他人のことはあまり言えませんが、説明が足らないと思います。