2008/12/25

USB Travel Keyboard with UltraNavの構造を見る

直販の安売り時に購入しておいたUSB Travel Keyboard with UltraNav(USBトラベルキーボード ウルトラナビ付)の中を調べてみた。ものはテンキーなしの英語版(FRU: 41N5161)。

(このエントリは一続きのエントリの1/2)


2003年の発表時からスライドパッドがどうも邪魔に見えて、そのうちスライドパッドなしのバージョンも出るだろうと手を出さずにいたが、一向にその気配がないので5年越しで入手したもの。と書いている傍から、Design Mattersでは新製品のためのサーベイの話が出ているが(ThinkPad External Keyboard Survey: Just Your Type?)。ちなみに、このキーボードにはPS/2版も存在する(NetBAY 1U モニター・キット 日本語/英語キーボード)。

ともあれ、このキーボードのキータッチだが、よく指摘されているとおり、あまりよろしくない。キータイプがかっちりせず、わずかにばたつく感じがある。

キーボード単体としては、最近のThinkPadのキーボード並で、特段悪くはない。ベースのアルミ板は厚みがあって、比較的しっかりしている。となれば、問題は筐体との建て付けということになる。

キーボード裏にはPCBが固定されている。キーボードと筐体の固定は、中央部のネジ2本だけで(写真にある3本のうち1本はアース線の接続用)、後は上下の筐体に挟み込まれているだけ。

キーボードとPCBの間の接続は、フィルムケーブルをそのまま挟み込ませるタイプで、(ThinkPad以外の)ノートPCではよくある方式。この接続方式と固定ネジから、少なくともT30等のキーボードをそのまま流用したものではない。

キーボードをそのまま下部筐体に固定してみたところ。

キーボードを筐体のリブで支える構造ということが分かる。

このリブに載っているだけの部分が、キータイプ時にわずかにばたつき、キータッチをスポイルしている模様。これを改善するには、キーボードと下部筐体をきっちり固定する必要があると思う。