2009/01/16

Windows 7 Beta

Windows 7 BetaをThinkPad X61sにインストールしてみた(クリーンインストール)。
  • なるべくインボックス・ドライバを使う方針で、インストール後にドライバを入れる必要があったのは、TrackPoint(Lenovoのドライバを入れた)とThinkPad PM Device(Windows Updateのものを使った)だけだった(指紋センサーは無視)。

  • オンスクリーン表示のインストール時に「Error registering server. Registry access failure.」というメッセージが出て、キー操作自体は効くものの、スクリーン上に表示が出なかったが、システム制御ドライバを入れたら出るようになった(画面の明るさ以外は)。

  • Access Connectionsのインストール後、ブート時に「Access Connectionsをこのプラットフォームで実行することはできません。」というメッセージが出ていたが、クリーンインストールからやり直すと、理由は分からないが出なくなった。

  • Access Connectionsのアイコンがタスクトレイに出ず、プロファイルの切り替えがタスクトレイからできなかったが、通知領域の設定でアイコンが「通知のみを表示」になっていただけで、「アイコンと通知を表示」に変更したら常時表示されるようになった。
エクスペリエンスインデックスは、メモリ4GB(2GB×2)、SSD(X25-M)の状態で、以下の数字。

プライマリハードディスクの値が大きいが、これはMomentus 5400.5の320GBモデルのときは3.0だったので、差が大きく出やすくなった模様。同じハードウェアの状態でVista SP1では、以下の数字。

ゲーム用グラフィックスがWindows 7の方が高く出ているが、これとハードディスク以外は変わっていないことが分かる。

さておき、動作自体はVistaでもSSDなら十分速いので、Windows 7で特別速くなった感じはしない。一方、Windows 7のUIに比べればVistaのUIはまだ途上のものだったのだなと思う。サイドバーがデフォルトで消えていたりするところは、いつものMicrosoftのパターンだが(大々的に宣伝した機能が後のバージョンであっさり消える)。

[追記]

画面の明るさのオンスクリーン表示が出ない問題は、Lenovoから配布されているディスプレイ・ドライバを入れたら(Setup.exeの互換性をVistaの互換モードにし、管理者として実行)、あっさり解決した。バージョンはインボックスの方が新しいが。考えてみれば同じことはVistaでも起こり得るので、Windows 7の問題ではなかった。

また、エクスペリエンスインデックスのプライマリハードディスクのスコアについて、Microsoftのブログ(Engineering Windows 7)にエントリ("Windows Experience Index")が出ている。

要点を適当にかいつまむと、
  1. アプリケーションとWindowsのレスポンスに深刻な問題が起きた記録を分析した結果、ディスクI/Oと、4KBのリードに非常に長い時間がかかることとの間に関係があることが分かった。そのため、SSDを含む非常に多数のドライブを調べたところ、大多数のドライブは問題ないが、多くのドライブ、特に最初の世代のSSDがこの問題を抱えていることが分かった。

  2. この問題は、シーケンシャルとランダムのI/Oに一回以上の消去(flush)が混じったシーケンスで起こる。このようなシーケンスでは、ランダム・ライトはキャッシュのおかげで短時間で終わるが、キャッシュにバックログが溜まったときの挙動はドライブによって異なる。問題のあるドライブでは、バックログを消化する間、リードが待たされ、結果として固まった状態(“blocking” state or almost a “locked system”)と認識される。

  3. したがって、Windows 7 Betaのコードでは、問題の挙動を示すドライブにはスコアにキャップをかけることにし、結果のフィードバックを得ることにした。1.9、2.0、2.9及び3.0のスコアは、このキャップによる可能性がある。

  4. ただし、低いスコアが出た場合でも、パフォーマンスに満足していれば、特にアクションをとるよう推薦するものではない。ワークロード次第では、問題に行き当たらないこともあり得る。
ということで、Momentus 5400.5の320GBモデルは、このキャップにかかったものと思われる。いずれにせよ、また調整されるのだろう。

2009/01/05

USB Travel Keyboard with UltraNavを改善する

このキーボードのキータッチを改善するための工作について。

(このエントリは一続きのエントリの2/2)

構造上、問題の第一はキーボードと下部筐体がきっちり固定されてないことにあるので(第二は筐体自体の剛性)、キーボードと筐体を固定する足を製作した。

手前側の5本は積層したアルミ板で、これをリブの間に嵌め込む形になる。奥側両端はスペーサー+ワッシャー+ネジによる柱、奥側中央はリブの横に貼り付ける方式。

これらの足とリブの一部にキーボードを両面テープで固定した(外からは見えないが)。

この結果、キーボードのばたつきが抑えられ、キータッチのかっちり感が大きく向上。

ただし、筐体自体の剛性の低さが、筐体裏の足を出さない状態ではさほどでもないが、足を立てた状態ではキータッチに響いてくる。これは何ともし難い。

おまけ。

スライドパッドは上部筐体に固定されるので、組立時には、キーボードを上部筐体に嵌めてスライドパッドとのフラットケーブルで繋いだ上で、下部筐体と嵌め合わせる必要があるが、これは難易度が高い。先にキーボードを下部筐体に固定した上で、上部筐体を被せる方が楽だが、スライドパッドのコネクタに後からフラットケーブルを挿す必要が出てくる。これは上下の筐体を合わせかけた状態での作業になるが、普通の工具では入らないので、ゼムクリップから製作。

L字型の先端をキーボード側から差し込んで、コネクタのロックを押し込む。

これで完成。