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2012/07/15

USB Travel Keyboard Mini

USB Travel Keyboard with UltraNavの幻のパームレストなしバージョン。
USB Travel Keyboard Mini

……ではなくて、このキーボードのタッチパッド付きのパームレストは要らないので切ってしまいたい、というアイデアは時々見るが、実際に切ったのを見たことがなかったので、切ってみた次第。

[参考] パームレストは要らないという例
ケータイWatch: スタパ齋藤のスタパトロニクスMobile: ニッチ過ぎる俺のキーボード選択基準「トラベルキーボード」

切る前にUSB Keyboard with TrackPointと並べたところ。
ThinkPad USB Keyboard: Top view

切った後。
USB Travel Keyboard Mini

USB Keyboard with TrackPointと比べるとキーボード自体が元から少し大きめなので、予想したほど小さくなった感じはしない。上下幅は上面で約170mmになった。

切った面はプラ板で塞いである。角を丸めたり、塗装したりすることも考えていたが、そのままの方が面白そうだったので、直角の無塗装仕上げ。上下の固定は元からあったネジ穴で不安はない。
USB Travel Keyboard Mini

ちなみに、切る線の位置決めは内側から、約7mm奥にリブがあるので、そこを基準にするといいと思う。

個人的にはパームレストはあってもなくてもいいが、現在のLenovoはパームレストはあった方がいいという考えらしい。が、パームレストがなければないで、使う人間は如何ようにも使うのだから、なしでもいい気はする。
USB Travel Keyboard Mini

副次的効果として、筐体が浮いている長さが短くなったせいか、下側のキーをタイプしたときのしなりが心持ち減った感じがする(とくにTrackPointのボタン)。ただ、このキーボードは既に改造済みなので、あまり参考にはならないが。

2010/04/13

滅せよInsert

ふと考えてみると、PCを使い始めて随分たつが、Insertキーを意図して使ったことがない。あるのは間違えて叩いた記憶だけ。いい加減、自分にとってInsertキーは不要かつ邪魔なだけの存在と断定していいと思う。よって、消えてもらうことにした。

1. InsertをDeleteにする


単にInsertキーを無効にするだけでもいいが、T400s以降のキーボードに倣ってDeleteキーの大型化に利用してみる。

基本的なやり方はレジストリでScancode Mapを設定する方法が使える。XPの頃からある手法だが、Windows 7 64bitでも使えた。


具体的には、Insertのスキャンコードは「E0 52」、Deleteは「E0 53」なので、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layoutに新規のバイナリ値としてScancode Mapを追加し、以下を入力。
00 00 00 0000 00 00 00
02 00 00 0053 E0 52 E0
00 00 00 00

2. キートップも変える


この際、キートップもDeleteにしてみる。対象はThinkPad X61s。

Insertのキートップを引き抜く。真っ直ぐ上に引けば、まあ問題なく外れる。
Removed Insert key

代わりに、古くなって引退したキーボードから外したDeleteのキートップを嵌め込む。
Attached Delete key

以上で、擬似的な大型Deleteキーの出来上がり。

2009/09/20

新型ThinkPad USBキーボードのブラウザキー

ThinkPad USBトラックポイントキーボードの具合が良いのでしばらく使っていると、気になるのがブラウザキーの問題。Scancode Mapを使うやり方やキーボード・カスタマイズ・ユーティリティーを試してみたが、無効化できない。

では、これらがどういうスキャンコードを出しているのか、窓使いの憂鬱で見てみると、
ThinkPad USB Keyboard: Forward Key or Back Key

それぞれ2つのコードを同時に出すようになっていた。これではScancode Mapではうまく行かない。が、スキャンコードの表に照らし合わせてみると、
  • 進むキー=38+e04d=左Alt+右カーソル
  • 戻るキー=38+e04b=左Alt+左カーソル
これらは、「進む」と「戻る」のキーボードショートカットである。つまり、このキーボードのブラウザキーは単独キーボードショートカットになっていた、というオチ。

タネが分かれば話は簡単で、キーボードショートカットを無効にする方法は幾らもあるが、例えばFirefoxではadd-onのKeyconfigで簡単に設定できる。
ThinkPad USB Keyboard: Firefox Keyconfig

無効にするだけなら、この「進む」と「戻る」のキーを削除すれば終わり。

2009/09/07

新型ThinkPad USBキーボード

久々に出た新型のThinkPad USB Keyboard with TrackPoint(ThinkPad USBトラックポイントキーボード)が到着。英語版(FRU: 55Y9003)。基本情報はLenovo米国のAnnouncement Letterに、背景についてはDesign Mattersに説明がある(The Keyboard You Helped Design)。

1. 各部


X61sに接続した状態。キーボード自体は新配列のT400sとほとんど同じ。最近のThinkPadと同じく、横のエッジが立った、平たくすっきりした造形。
ThinkPad USB Keyboard with TrackPoint

新型(右)のフットプリント(314mm×222mm)は旧型(左)とほとんど同じだが、パームレスト部分がすっきりしている分、少し大きめに見える。
ThinkPad USB Keyboard: Top view

裏面も旧型(左)より新型(右)の方がすっきりしている。新型にはUSBハブがない分、USBケーブルの収納スペースが広い。ケーブル長も旧型の1mに対して新型は1.5mと、長くなっている。
ThinkPad USB Keyboard: Bottom view

新型(上)には旧型(下)のようなスライドパッドはないので、そのクリックボタン部分の張り出しもないが、パームレスト先端が少し薄く長くなっている。上2列はキーが平たく、わずかに高くなっているのが分かる。

旧型(左の下)の凝った脚に対して新型(左の上)の脚はシンプルだが、ラバーコートされている。高さは脚を立てない状態で19mm、立てた状態で37mm。表面仕上げは旧型(右の下)は黒でも少し青みがかっているが、新型(右の上)はThinkPadの筐体と同じつや消し黒。
ThinkPad USB Keyboard: FeetThinkPad USB Keyboard: Surface finish

[追記]

分解されたMacoteauさんによれば(トラックポイントキーボードを分解トラックポイントキーボードを分解 #2)、本当にT400sのキーボードをUSBに接続できるようにしたものと判明(ベンダーはNMBらしい)。電源ボタンのパターンまであるとは。

分解にはラベルの下の隠しネジを外す必要があるとのこと。

2. 動作


ドライバを入れるとマウスのプロパティにUSB TrackPointとしてタブが現れるので、TrackPointの設定が可能。このドライバはWindows 7にも対応と明記されている。
ThinkPad USB Keyboard: Mise property

特殊キーはT400sに合わせてあり、Announcement Letterによれば3桁以前のレガシーなThinkPadでは機能しないとされているものが多い。一方、レガシーなX60s/X61s上のXP SP3(システム制御ドライバーをインストール済み)で試したところ、T400s特有のマイクミュートとFn+F6のVoIPキー、NumLk以外は機能したので、まず問題なく使える。
Announcement Letterの記述実際の
動作
ThinPad
Hot Key
Function
Key
Operation
System
Models:
All other
legacy
systems
Lock your ComputerFn+F2NoOK
Manage battery & powerFn+F3NoOK
Enter sleep (standby)Fn+F4YesOK
Manage wireless settingsFn+F5NoOK
Change camera & microphone
settings
Fn+F6NoNO
Change display settingsFn+F7NoOK
Change input device settingsFn+F8YesOK
EasyEject UtilityFn+F9NoOK
Enter hibernationFn+F12NoOK
Magnify screen contentsFn+SpaceNoOK
Increase display brightnessFn+HomeNoOK
Decrease display brightnessFn+EndNoOK
Launch Lenovo ThinkVantage
Productivity Center
Blue button
(ThinkVantage)
YesOK
Increase speaker volumeVolume Up keyNoOK
Decrease speaker volumeVolume Down KeyNoOK
Speaker MuteMute KeyNoOK
Mircophone MuteMute MicNoNO
NumLK on/offFn+NumLkNoNO
Page ForwardPage Forward KeyNoOK
Page BackwardPage Back KeyNoOK
TrackPoint function
YesOK

ブラウザキー(Page Forward Key、Page Back Key)については別エントリで無効化

[全体に関する追記]

オンラインマニュアルには以下の記述がある(P15)。
Fnファンクション・キーの組み合わせは、SLシリーズを除くすべてのThinkPadで機能します。Fnファンクション・キーの組み合わせのほとんどは、SLシリーズ、Lenovoデスクトップ・コンピューター、または他の製造メーカーのコンピューターでは機能しません。

ということは、Announcement Letterでは保険をかけていたということか。

[NumLkに関する追記の修正]

NumLkの動作はむしろ正常であることに気づいた。というのも、外部キーボードのNumLkとの関係については、本体のBIOSに設定があるので。「Config」から「Keyboard/Mouse」に入ると「ThinkPad NumLock」という項目がある。
ThinkPad USB Keyboard: BIOS Settings

この設定を「Synchronized」にすると、USBキーボードと本体のキーボードのNumLk状態は完全に同期する。この場合、USBキーボードのNumLk状態を示すオンスクリーン表示と、本体のNumLkのインジケータも同期する。

逆に「Independent」にすると(これまではこの設定になっていた)、このヘルプによれば、本体からNumLk入力した後の外部キーボードの状態は以下のようになる。
  • 本体がOnになっている状態では、「ThinkPad Numlock can be disabled independently of the Numlock state on an external keyboard.」ということで、本体からNumLk入力しても外部キーボードはOffにならない。
  • 本体がOffになっている状態では、「If ThinkPad Numlock is enabled, the external keyboard NumLk will also be enabled.」ということで、本体からNumLk入力すると外部キーボードもOnになる。
実際の動作は以下のとおりで、本体からNumLk入力した後はこのヘルプのとおりになる。外部キーボードからNumLk入力した後の本体の状態は元から保証されていない。
入力前の状態本体USBキーボード
OffOnOffOn
本体からNumLk入力後OK (On)OK (Off)OK (On)NO (On)
USBキーボードからNumLk入力後NO (Off)OK (Off)OK (On)OK (Off)

ただ、本体からのNumLk入力ではUSBキーボードのオンスクリーン表示は出ないので、その状態がわかりにくくはある。

3. 評価


キーボードは個々人の嗜好と、部品の個体差があるので一概に言うのは難しいが、
  • キータッチは少し重めのしっかりしたもので、かなり良い。個人的には600のキーボードを彷彿とさせる。旧型とは段違いと言っていい。
  • ただし、特に脚を立てた状態では、キーボード自体のわずかなばたつきも感じられる。この原因には、構造的にキーボードが筐体にネジで固定されてないこと、プラスチック筐体の柔さがあると思う。この点ではThinkPadのキーボードには及ばない(この点の出来はThinkPadでも良し悪しがあるが)。

  • TrackPointのクリックボタンは軽く、カチカチという音はしない。ただし、キーボードの底面が筐体に当たる音がする。

  • すっきりしたデザインと、つや消し黒の質感の高い仕上げで、キー間の隙間が狭いキーボードも相俟って、外観的には文句はない。
全体的に良い出来で、旧型は期待して買うと「あれ?」という感じがあったのに対して、新しいThinkPadのキーボードを反映した、期待に違わない出来だと思う。

個人的にしいて言えば、中を開けてキーボードの底面と下の筐体を両面テープで固定すればばたつきを完全に抑えられると思うが、上半分の固定に爪が使われていて開けにくい+ラベルの下にあるネジを外す必要があるのが難点か。

4. その他


Announcement Letterには寸法について以下の記述がある。
Physical specifications -- Unpackaged
  • Approximate weight: 0.97 lb (without palm rest) 440 g
  • Approximate height: 312.8 mm (12 in)
  • Approximate depth: 19 mm (0.75 in)
  • Approximate width: 220 mm (8.67 in)

重量は実測値で446gなので、概ねこのとおりだが、「without palm rest」については、パームレストは脱着式ではないし、パームレストが付いてこの重量なので、謎。

それから「ThinkPad USB Keyboard with TrackPoint」という名称について、ThinkPad用であること(特殊キーは)、USB接続であること、TrackPointがあることは旧型も変わらないので、意味的に旧型と区別できていない。ということを考えると、もっと特別な名前を付けるか、Logicoolの周辺機器のように記号番号を付けた方がいいと思う。

2009/01/05

USB Travel Keyboard with UltraNavを改善する

このキーボードのキータッチを改善するための工作について。

(このエントリは一続きのエントリの2/2)

構造上、問題の第一はキーボードと下部筐体がきっちり固定されてないことにあるので(第二は筐体自体の剛性)、キーボードと筐体を固定する足を製作した。

手前側の5本は積層したアルミ板で、これをリブの間に嵌め込む形になる。奥側両端はスペーサー+ワッシャー+ネジによる柱、奥側中央はリブの横に貼り付ける方式。

これらの足とリブの一部にキーボードを両面テープで固定した(外からは見えないが)。

この結果、キーボードのばたつきが抑えられ、キータッチのかっちり感が大きく向上。

ただし、筐体自体の剛性の低さが、筐体裏の足を出さない状態ではさほどでもないが、足を立てた状態ではキータッチに響いてくる。これは何ともし難い。

おまけ。

スライドパッドは上部筐体に固定されるので、組立時には、キーボードを上部筐体に嵌めてスライドパッドとのフラットケーブルで繋いだ上で、下部筐体と嵌め合わせる必要があるが、これは難易度が高い。先にキーボードを下部筐体に固定した上で、上部筐体を被せる方が楽だが、スライドパッドのコネクタに後からフラットケーブルを挿す必要が出てくる。これは上下の筐体を合わせかけた状態での作業になるが、普通の工具では入らないので、ゼムクリップから製作。

L字型の先端をキーボード側から差し込んで、コネクタのロックを押し込む。

これで完成。

2008/12/25

USB Travel Keyboard with UltraNavの構造を見る

直販の安売り時に購入しておいたUSB Travel Keyboard with UltraNav(USBトラベルキーボード ウルトラナビ付)の中を調べてみた。ものはテンキーなしの英語版(FRU: 41N5161)。

(このエントリは一続きのエントリの1/2)


2003年の発表時からスライドパッドがどうも邪魔に見えて、そのうちスライドパッドなしのバージョンも出るだろうと手を出さずにいたが、一向にその気配がないので5年越しで入手したもの。と書いている傍から、Design Mattersでは新製品のためのサーベイの話が出ているが(ThinkPad External Keyboard Survey: Just Your Type?)。ちなみに、このキーボードにはPS/2版も存在する(NetBAY 1U モニター・キット 日本語/英語キーボード)。

ともあれ、このキーボードのキータッチだが、よく指摘されているとおり、あまりよろしくない。キータイプがかっちりせず、わずかにばたつく感じがある。

キーボード単体としては、最近のThinkPadのキーボード並で、特段悪くはない。ベースのアルミ板は厚みがあって、比較的しっかりしている。となれば、問題は筐体との建て付けということになる。

キーボード裏にはPCBが固定されている。キーボードと筐体の固定は、中央部のネジ2本だけで(写真にある3本のうち1本はアース線の接続用)、後は上下の筐体に挟み込まれているだけ。

キーボードとPCBの間の接続は、フィルムケーブルをそのまま挟み込ませるタイプで、(ThinkPad以外の)ノートPCではよくある方式。この接続方式と固定ネジから、少なくともT30等のキーボードをそのまま流用したものではない。

キーボードをそのまま下部筐体に固定してみたところ。

キーボードを筐体のリブで支える構造ということが分かる。

このリブに載っているだけの部分が、キータイプ時にわずかにばたつき、キータッチをスポイルしている模様。これを改善するには、キーボードと下部筐体をきっちり固定する必要があると思う。