2009/10/27

Intel SSD Toolbox(公開)

Intel天野氏が予告し、Windows 7発売イベントでも話に出していた(Windows 7深夜イベントはゲスト多数 古谷徹に改造バカ、神様、兄貴と総出演)Intel SSD Toolboxが公開された(Intel Solid-State Drive Toolbox with Intel SSD Optimizer Enables Users to Maximize SSD Performance over Time)。

1. S.M.A.R.T.

酷使してきたX25-Mではこんなもの。残念ながら英語だけらしい。
Intel SSD Toolbox on X25-M G1: S.M.A.R.T.

同梱のUser Guideを参照すると、
  • 05(Re-Allocated Sector Count)が1なので、4以上8未満のdefectがあることになる。
  • E8(Available Reserved Space)はパーセント表示で、まだ99パーセント残っていることになるので、余裕。
  • E9(Media Wearout Indicator)は100から1までの値をとるようなので、半分に減ったことになる。1になるともう減らないが、それでも相当量の書き込みができるようなので、実は心配しなくていいのかもしれない。
    3.4.2.9 E9 – Media Wearout Indicator

    This attribute reports the number of cycles the NAND media has experienced.

    The normalized value declines linearly from 100 to 1 as the average erase cycle count increases from 0 to the maximum rated cycles.

    Once the normalized value reaches 1, the number will not decrease, although it is likely that significant additional wear can be put on the device. Use the Normalized value for this attribute.

  • E1(Host Writes)は、65,536セクタ(=32MiB)ごとに1増えるらしいが、見るべきなのはRawの方とのこと。27.54TBということは、E9を調べたときに計算した34.83TiB以上より少ない。
一言でいえば、まだ当分は大丈夫というところか。

2. その他

Management Toolsは、G1はTrimに対応していないので、当然使えない。それはそれとして、スケジュールを組んで定期的に行うものとは思わなかった。
Intel SSD Toolbox on X25-M G1: Management Tools

Diagnostic Scanではとくに問題ないらしい。
Intel SSD Toolbox on X25-M G1: Diagnostic Scan

念のため、現在の状態をCrystalDiskMark(開発中の3.0 Alpha2)でチェック。Windows 7で既存パーティションを縮小し、4GBのパーティション(NTFS)を作成して、実行。

結果はとくに以前と変わったところはない。

2009/10/20

Windows 7 直前

Windows 7のリリースが迫ってきたところで、現状のまとめ。

1. ドライバー

ThinkPad X61sで64bit版を使うことを目算に、Lenovoの特設ページ(Windows 7 BETA Drivers and Utilities)と機種ごとのページからダウンロードできるもの等、以下の動作を確認。

22日以降に更新されたものを赤字で表記。
  • ディスプレイ(Mobile Intel 965 Express Chipset Family)(8.15.10.1867)(Windows Update)
  • モニター(4.0.0.0)(Windows Update)
  • オーディオ(SoundMAX Integrated Digital HD Audio)(6.10.2.7255)(Lenovo)
  • 省電力ドライバー(1.55.0.0)(Lenovo)
  • 省電力マネージャー(3.05)(Lenovo)
  • システム制御ドライバー(1.01)(Lenovo)
  • ホットキー機能=オンスクリーン表示(5.32.00)+全画面拡大機能(2.10)(Lenovo)
  • TrackPoint(4.69.0.0)(Lenovo)
  • Intel Matrix Storage Manager(Intel ICH8M-E/M SATA AHCI Controller)(8.9.2.1002)(Lenovo
  • LAN(Intel 82566MM Gigabit Network Connection)(9.13.4.10)(In-box)
  • WLAN(Intel Wireless WiFi Link 4965AGN)(13.0.0.107)(Lenovo
  • Bluetooth(6.1.7600.16385)(In-box)
  • モデム(ThinkPad Modem)(7.62.0.0)(Windows Update)
  • Access Connections(5.41)(Lenovo)
  • Intel Chipset Support(9.1.1.1016)(Lenovo)
  • System Update(4.0.0024)(Lenovo)
  • Toolbox(6.0.5387.30)(Lenovo)
ようやく出たSystem Updateだが、あまり拾ってきてくれないので、これだけではセットアップに足りない。なお、Toolboxをインストールすると、ThinkVantageボタンを押したときに起動するものがToolboxに変わる。

ユーティリティは、Windows 7では継続されないか(Windows 7 and ThinkVantage Technologies)、不明なものでも、以下はVista用が機能するのを確認。
  • プロダクティビティセンター(3.11)
  • モビリティセンター(1.50)
  • キーボードカスタマイズユーティリティー(1.0.01)
  • System Toolbox(5.1.5183.17)
  • ヘルプセンター(2.00n)
  • Access Help(2.00)
2. タスクバーの縦置き

Access Connectionsと省電力マネージャーのタスクバー表示は、結局こうなった。

左上角を丸めたデザインは、Access Connectionsを使わない場合も考えて、省電力マネージャーも同じ形にしておこうということかもしれないが、そもそもこのデザインが要るのかと。これでタスクバーを縦置きすると、こうなる。

タスクバーの幅が広がってしまうが、まあ破綻なく落ち着く。ただし、省電力マネージャーはわずかに右に寄っているし、プラグのアイコンが少し切れている。横置きでタスクバーを細くできない問題はそのまま。

[追記1]

表示言語を英語にすると、縦置きでもプラグのアイコンが切れないことに気づいた。英語(左)と日本語(右)を並べると、日本語の方が電池が横長になっているのが分かる。

中にある文字のフォント設定の影響を受けている感じがするが、DPIを変えたときも崩れがちなので、表示の設計がうまくされてない様子。

[追記2]

その後、縦置きしても破綻しないデザインに変わっていた。タスクバーが広がる幅も狭くなっている。いつからかは知らないが、Access Connections(5.72)と省電力マネージャー(3.40)ではこうなる。

3. デバイスとプリンターにおけるThinkPad

Windows 7では「デバイスとプリンター」にPC自体がデバイスとして出てくるが、ThinkPadの場合はこれが専用アイコンに変わり、クリックするとLenovoの専用ウィンドウが出てくるようになる(Windows7 RTM版をインストールしてみました)。

これには設定を少し変更する必要がある。といっても、特に意識せずに操作していてもそうなるが。以下の「デバイスとプリンター」では、デバイスの列の右端にあるのがPC自体(ThinkPad X61s)を示すデフォルトのアイコン。
Windows 7 Devices and Printers: Default icons

設定には、このウィンドウの上に「拡張デバイスアイコンおよびインターネットからの情報を表示できます」と出ているバーをクリックし、「デバイス情報をインターネットから取得」を選ぶ。または、ここで「デバイスのインストール設定を開く」を選ぶか、PC自体のアイコンを右クリックして「デバイスのインストール設定」を開くと、以下のダイアログボックスが出てくる。
Windows 7 Devices and Printers: Settings

この「汎用のデバイスアイコンを、拡張されたアイコンで置き換える」にチェックしておくと、そのうちデータがダウンロードされてきて、PC自体のアイコンがThinkPadのものに変わる。ついでにCanonのプリンターのアイコンも変わっている。
Windows 7 Devices and Printers: ThinkPad icon
Windows 7 Devices and Printers: ThinkPad icon

このThinkPadのアイコンは、一見してThinkPad X30xをモデルにしたものと分かる。ちなみに左は新型ThinkPad USBキーボードのアイコンだが、下の楕円の左端が切れていたり、妙に青みがかっていたりと、出来が今一つ。

このThinkPadのアイコンをクリックするとLenovoの専用ウィンドウが現れる。ここのリンクからそれぞれの設定を開けたりする。
Windows 7 Devices and Printers: Lenovo page

X30xでもないのに、X30xがモデルのアイコンというのも少し変な感じがするので、X6x(より正確にはX61s)をモデルにしたアイコンを作ってみた(Vector: ThinkPadX6xアイコン。置き換えるアイコンのパスはreadmeに表記)。
Windows 7 Devices and Printers: ThinkPad X6x icon
Devices and Printers: ThinkPad X6x icon

特大サイズで他のアイコンと並べてみるとこんな感じ。
Windows 7: Extra large icons

アイコンの機能として、こんなに大きなサイズが要るのかと思わないでもない。が、ThinkVantageのアイコン勢はボーリング用のボール(としか見えない)に白抜きで重ねただけで、割り切りが素晴らしい。

[追記1]

22日に出た「デバイスとプリンターフォルダ内のアイコン表示に関するレジストリ・パッチ」を適用すると、「デバイスとプリンター」にBluetoothモジュールと指紋認証コプロセッサーが出なくなる。
Windows 7 Devices and Printers: Registry patched

Readmeによれば、
このソフトウェア(レジストリ・パッチ)は、デバイスとプリンターフォルダ内に、内部デバイスのアイコンが表示されないようにします。

ということなので、これらは本来表示されるべきものではなかったらしい。

[追記2]

その後、Lenovoの専用ウィンドウが日本語で表示されるように変わっている。
Windows 7 Devices and Printers: Lenovo window, Japanese version

これに伴って、ThinkPadのアイコンがあるパスも「en-us」が「ja-jp」に変わっている。

4. このファイル「を」開く前に常に警告する

セキュリティの警告の日本語がおかしい点は(「を」が抜けている)、RTMでも修正されなかった。比較的よく出てくるダイアログボックスなのに。次に修正が入るのは何年後だろう。

参考までに、英語での表示。

2009/10/05

今時のGbE

GbEがコンシューマ向けに出回り始めてから(2002年頃)随分たつ。その次の10GbEがコンシューマ向けに降りてくる気配はないので、当分はGbEなのだろう。一方、ローカルストレージの速度はじわじわ上がり続け、単体でもGbEの規格上の速度を抜き、SSDの登場で差は大きく開きつつある。

1. ボトルネック

コンシューマでGbEによるメリットが大きいのはNASと言っていいと思うが、NASの速度に関係するのはおよそ以下のもの。
  • NAS自体の性能(RAID等の内部処理+GbE)
  • NAS内部のストレージの性能
  • PC自体のGbEの性能
  • PC内部のストレージの性能
このうち、HDD/SSDのストレージの性能はシーケンシャルアクセスでGbEの規格上の上限を上回るものが出ているので、もはや問題ではない。現状ではNAS自体の性能がボトルネックになっているが、性能の上がったものが出てきつつある。

そうなると、次にはPC自体のGbE性能(実効速度)がボトルネックになる可能性がある。GbEが出たての頃は、実効速度は規格上の上限に遠く及ばないものだった。そこで、今時のPCではGbEの速度がどれぐらい出るものか確認してみた。

2. 実測

PCは例によってThinkPad X60sとX61sを使用。
  • OSはWindows 7 RTMをインストール。ネットワークのパラメータはとくに設定せず(Vista以降はOSが自動調整する)。
  • ローカルストレージの速度に影響されないようI-O DataのRamPhantom7でramdiskを作成し、ネットワークで共有させた上で、互いにこれを対象としてCrystalDiskMarkを実行。ramdiskの容量が256MBなので(体験版の上限)、テストサイズは100MBとした。
  • なお、ネットワークアダプターにジャンボフレームの設定はない。

ThinkPad X60sThinkPad X61s
OSWindows 7 RTM 32bitWindows 7 RTM 64bit
ネットワーク
アダプター
Intel PRO/1000 PL
Network Connection
(ICH7-M)
Intel 82566MM
Gigabit Network Connection
(ICH8-M)
ドライバー9.13.16.0
(Windows Update)
9.13.4.10
(In-box)
ramdiskRamPhantom7 32bit FreeRamPhantom7 64bit Free

まず、ハブ(BuffaloのLSW-GT-5W)を介して、X60sから計測した場合(左)とX61sから計測した場合(右)。

次に、直結した場合。

結果は、
  • シーケンシャルアクセスの最高で110MB/s程度の速度が出ている。計算すると880Mbpsになるので、規格上の上限にかなり近い。
  • このハブは2004年購入のものだが、ほとんどボトルネックになっていない。当時から規格上の上限に近い性能があったことを発見。
  • ジャンボフレームの設定がなくても、もう速度には関係ないらしい。
3. 結論

既にPC自体のGbE性能が、GbEで実際に望みうるほぼ上限に達していたのは意外だった。つまり、NASを使うためにPC自体のGbE性能を気にする必要はないことになる。