1. 基板上の構成
プラスチックの外装を開けると、Indilinxのコントローラが現れる。
全体の構成としては、
- コントローラはIndilinxのIDX110M00-LC(Barefoot)
- DRAMキャッシュとしてエルピーダのS51321CBH-6DTT-F。容量は512Mbit(=64MB)
- PATAとSATAのブリッジとしてSunplusITのSATALink SPIF223A-HF022。このチップはPATAとSATAの変換アダプターでもよく使われている。
- NANDフラッシュとしてサムスンのK9LBG08U0M×8。MLCで、容量は32Gbit(=4GB)×8=32GB。なお、チップ自体を重ねたりはしていない。
[参考] G-Monster IDE V2の基板
価格.comクチコミ掲示板: Let'snote R3換装成功
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したがって、基本的にIndilinxのSSDとして情報を見ることができる。以下はCrystalDiskInfo(3.0.0 Beta2)とJSMonitor(0.4b)で見たところ。
ファームウェアのバージョン番号は1571で、SATAのG-Monster V3と同じ。これはIndilinxのSSDに共通するIndilinx製のファームウェアなので、このことからしても、このSSDは普通のIndilinxのSSDをブリッジチップで変換しているだけだと思う。
なお、重量的には実測値で31g、基板だけでは17gになる。
ちなみに、基板の画像はエプソンのGT-X770でスキャンしたもの。スキャナーは簡単かつ非常に鮮明と、基板撮りには良いことづくめだが(裏面は基板の汚れまではっきり分かる)、センサーが斜め方向から見ているのか、凹凸のある部分は少し斜めになっている。なお、キャノンのCISセンサーのものは(薄型のスキャナと複合機にある)、わずかに離れただけでぼけるので基板撮りには使えない。
[参考] CCDセンサーとCISセンサーの違い
日経トレンディネット: スキャナーのCCDとCISの違いは?
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2. X40に取り付ける
取り付けはIDEなのでそのまま挿して終わりかと思いきや、コネクタにうまく嵌りにくい。よく見ると、本体側のコネクタに被さる金属板が、微妙にSSDの外装に干渉していた。強引に押し込めば入らないでもないが、後で問題が起きても面倒なので、金属板の角の部分を削り取った。以下は仮組中の状態(赤矢印が削った部分)。
その他は寸法的には問題なし。ブラケットにもそのまま収まる(ブラケットなしでも可)。
電源的にはPhotoFastのサイトではなぜか記載が落ちているが、3.3Vと5Vの両対応。実際にX40本体とウルトラベースの両方でそのまま問題なく動いた。
認識も問題なし。
3. 性能とWiper
ベンチマーク的にはCrystalDiskMarkとHD Tune Proでは以下のようになる。
(注)X40本体に入れた状態で、2GBのNTFSのパーティション(クラスタサイズは4KB)を作成し、ウルトラベースX4からXP SP3を起動して計測。
- CrystalDiskMarkでは、シーケンシャルライトの速度があまり出ていない。ただし、これは他の人の環境では出てたりするので、よく分からない。
[参考]
宇宙~いんまいぶれいん~: G-MonsterV3でX40とX41のSSD化を試してみた
- HD Tune Proでは、シーケンシャルライトもそれなりに出ている。基本的にはきれいな直線。
- HD Tune Proのランダムアクセスの数字はそれなりに高い。ただし、CrystalDiskMarkでもそうだが、4KBのランダムライトは公称の12MB/sの半分程度に留まる。
IndilinxのSSDの挙動はファームウェアで色々違うようだが、速度の自動回復のメカニズムは既に入っている模様。
ついでに、Wiper(Beta v3.0, Build Date: 2009-05-25)を実行してみたところ、一応正常に完了する。
ただし、何度か試したが、XP SP3が正常に起動しなくなる問題が出た(症状は様々)。よって、そのままでは使えないが、バックアップしておいてレストアすればいいのだろう。それ以前に、自動回復がうまく働いていればその必要もないが。
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