1. HDDスピーカー自作
HDDスピーカーそのものはYouTubeなどでは一つのジャンルを成していて、少し興味はあったが、作り方を調べるまで追求はしてなかった。それが、HDDスピーカー自作の同人誌「HDDスピーカーの作り方」が出ているという。
[関連]
サークル「もきゅもきゅ」のぺーじ: アキバBlogに紹介されました。
アキバBlog: HDDスピーカー自作同人誌 「HDDスピーカーの作り方」
AKIBA PC Hotline!: HDDをスピーカーに改造、同人誌が販売中
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とりあえずYouTubeに出ている例を見ると、工作としてはボイスコイルモーター(VCM)のコイルに線を2本繋げるだけらしい。ということで、手許の死んだHDD(Travelstar 5K320)で試してみた。
VCMのコイルからは2本の線が出ている。それを辿っていくと、フレキシブルケーブルを通って、筐体外側のコネクタに繋がる。
コネクタにはPCBに接するピンが出ている。
PCBでは筐体側にある接点からビアを通してパターンが走っているので、その途中で古いイヤホンの線をハンダ付けした。極性は分からないので適当。なお、 5K320のPCBは練習で潰してしまったので、これは4K40のもの。
組み立て直したところ。別にPCBを切る必要はないが。
これでPCスピーカーのヘッドホン端子に繋ぎ、音量を最大にしてみる。
(曲はトラボルタさん作の「ココロ」)
正直、びっくりした。ちゃんと曲が聴ける。
- VCM単体では音量は小さい。これを増幅するため、ヘッドをプラッタに落としたほか、下にボウル、上に計量カップを配置している。
- 高音はそれなりに出るが、低音はない。音質は増幅のやり方次第で変わる。
- アームは全く動かない(肉眼では)。ヘッドホンを見てもドライバーの振動は見えないのと同じだと思う。(ヘッドをランプにアンロードした状態から)ロードさせるだけの力が入力にない模様。
- 音量が小さいというのはある意味当然で、スピーカーをコーンもなくコアのドライバーだけで鳴らしているようなものだから。
- アームの動きを見せるためにはVCMに音を増幅させるものを付けられないわけで、音と動きの両方を見せるには、複数台で共鳴板を追加した音係と、腕振り係を組み合わせた方がいいと思う。
2. HDDのシーク音
先日の機会に、HDDから音が出る理由の話になったとき、それはVCMが動くときに上下の永久磁石に磁力がかかって微妙に動くから(うろ覚え)という話をうかがった。
VCMがスピーカーのボイルコイルに由来することは知っていたが、それが実際に音を出すポテンシャルを持っていたことをこのHDDスピーカーで初めて認識した。つまり、VCMを駆動する力が、同時にスピーカーと同じ原理で音も発生させるわけである、おそらく。アームを動かせないような入力でも立派に曲が聴けるのだから。
ゆえに、HDDからシーク音が出る理由を訊かれることがあるとすれば、自信をもってこう答えればいい。
実はHDDの中に小さなスピーカーが仕込まれているんだよ!
嘘ではないと思う。それとロード/アンロード音にも寄与しているはず。
[追記]
3.5インチでHDDスピーカーを作られたmisoさんの例(続続・HDDスピーカー)を見ると、VCMの方で曲が流れるのと同時に、ヘッドの方でガリゴリ音が出ているようなので、シーク音が発生するのはやはりヘッドの方かもしれない。
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