(このエントリは一続きのエントリの5/5)
5.1. 上蓋の変化
1プラッタのモデルの上蓋が、5K320以降はプラッタ直上が扇状に凹んだものになっている(ラベルの材質も2プラッタのモデルとは微妙に違う)。
以前のシリーズではこの凹んだ部分に補強板が貼り付けてあったので、1プラッタのモデルでは補強板を省略したのかと思っていたが、2プラッタの5k320-250aも、外した上蓋も裏から見るとごく浅く凹んでいるだけで補強板はなくなっていた。
5.2. SATAコネクタの変化
SATAコネクタは、5K250と5K320までは上にカバーのないタイプだったが、5K500.Bから上にカバーの付いたものに変わっている。コネクタの折損を防ぐためかもしれない。Momentusは以前からカバー付き。
5.3. ラッチの変化
5K250まではVCMの脇に2ピース構成のイナーシャ・ラッチが付いていたが、5K320以降は1ピースのものに変わっている。以下はVCM側の裏側だが、5K250では基台にラッチの軸が上下2本差し込まれているが、5K320では下側の軸は跡だけになり、5K500.Bでは完全に消えている。
5K320-250aのラッチを見ると、ラッチ自体は軸が中心にあるシーソー型で、白いプラスチック製だが、プラッタ側の腕に金属が仕込まれている。
これでVCMの永久磁石に引きつけられるようになっているが、アンロード時にはVCMから出ている鈎爪に押され、反時計回りに回った位置にある(左)。もしロード時にこのまま動かなければ、ラッチとVCMの鈎爪が噛み合うことになるが、ロード時には鈎爪がプラッタと反対側に動くにつれ、ラッチも永久磁石に引かれて時計回りに回り、VCMの鈎爪を避ける位置となる(右)。
ラッチを外したところ。
ラッチ単体を下側から見たところ。仕込まれている金属が見える。
基本的に、VCMの鈎爪の動きに応じて動くだけなので、これがどのようにラッチとして働くのか、よく分からない。
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