2009/10/05

今時のGbE

GbEがコンシューマ向けに出回り始めてから(2002年頃)随分たつ。その次の10GbEがコンシューマ向けに降りてくる気配はないので、当分はGbEなのだろう。一方、ローカルストレージの速度はじわじわ上がり続け、単体でもGbEの規格上の速度を抜き、SSDの登場で差は大きく開きつつある。

1. ボトルネック

コンシューマでGbEによるメリットが大きいのはNASと言っていいと思うが、NASの速度に関係するのはおよそ以下のもの。
  • NAS自体の性能(RAID等の内部処理+GbE)
  • NAS内部のストレージの性能
  • PC自体のGbEの性能
  • PC内部のストレージの性能
このうち、HDD/SSDのストレージの性能はシーケンシャルアクセスでGbEの規格上の上限を上回るものが出ているので、もはや問題ではない。現状ではNAS自体の性能がボトルネックになっているが、性能の上がったものが出てきつつある。

そうなると、次にはPC自体のGbE性能(実効速度)がボトルネックになる可能性がある。GbEが出たての頃は、実効速度は規格上の上限に遠く及ばないものだった。そこで、今時のPCではGbEの速度がどれぐらい出るものか確認してみた。

2. 実測

PCは例によってThinkPad X60sとX61sを使用。
  • OSはWindows 7 RTMをインストール。ネットワークのパラメータはとくに設定せず(Vista以降はOSが自動調整する)。
  • ローカルストレージの速度に影響されないようI-O DataのRamPhantom7でramdiskを作成し、ネットワークで共有させた上で、互いにこれを対象としてCrystalDiskMarkを実行。ramdiskの容量が256MBなので(体験版の上限)、テストサイズは100MBとした。
  • なお、ネットワークアダプターにジャンボフレームの設定はない。

ThinkPad X60sThinkPad X61s
OSWindows 7 RTM 32bitWindows 7 RTM 64bit
ネットワーク
アダプター
Intel PRO/1000 PL
Network Connection
(ICH7-M)
Intel 82566MM
Gigabit Network Connection
(ICH8-M)
ドライバー9.13.16.0
(Windows Update)
9.13.4.10
(In-box)
ramdiskRamPhantom7 32bit FreeRamPhantom7 64bit Free

まず、ハブ(BuffaloのLSW-GT-5W)を介して、X60sから計測した場合(左)とX61sから計測した場合(右)。

次に、直結した場合。

結果は、
  • シーケンシャルアクセスの最高で110MB/s程度の速度が出ている。計算すると880Mbpsになるので、規格上の上限にかなり近い。
  • このハブは2004年購入のものだが、ほとんどボトルネックになっていない。当時から規格上の上限に近い性能があったことを発見。
  • ジャンボフレームの設定がなくても、もう速度には関係ないらしい。
3. 結論

既にPC自体のGbE性能が、GbEで実際に望みうるほぼ上限に達していたのは意外だった。つまり、NASを使うためにPC自体のGbE性能を気にする必要はないことになる。

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