(このエントリは一続きのエントリの2/5)
2.1. ベンチマーク対象
ベンチマークを行ったのは最終的に以下の16台。
略称 (便宜的に) | 容量 (GB) | 型番 | プラッタ 数 | ヘッド 数 | 製造 年月 (注1) | ファーム ウェア | 重量 (g) (注2) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Travelstar 5K250 | |||||||
5K250-80 | 80 | HTS542580K9SA00 | 1 | 2 | May-08 | BBBOC31P | 89 |
5K250-120 | 120 | HTS542512K9SA00 | 1 | 2 | Nov-07 | BB2OC31P | 91 |
5K250-160 | 160 | HTS542516K9SA00 | 2 | 3 | May-08 | BBCOC31P | 99 |
5K250-200 | 200 | HTS542520K9SA00 | 2 | 4 | Oct-07 | BBDOC31P | 99 |
5K250-250 | 250 | HTS542525K9SA00 | 2 | 4 | Jun-08 | BBFOC31P | 99 |
Travelstar 5K320 | |||||||
5K320-80a | 80 | HTS543280L9A300 | 1 | 1 | Sep-08 | FB1OC40C | 87 |
5K320-80b | Sep-08 | FB1OC40C | 87 | ||||
5K320-120 | 120 | HTS543212L9A300 | 1 | 2 | Oct-08 | FBBOC40C | 87 |
5K320-160 | 160 | HTS543216L9A300 | 1 | 2 | Apr-08 | FB2OC40C | 87 |
5K320-250a | 250 | HTS543225L9A300 | 2 | 3 | Feb-09 | FBEOC40C | 96 |
5K320-250b | Oct-08 | FBEOC40C | 97 | ||||
5K320-320 | 320 | HTS543232L9A300 | 2 | 4 | Aug-08 | FB4OC40C | 97 |
Travelstar 5K500.B | |||||||
5K500.B-250 | 250 | HTS545025B9A300 | 1 | 2 | Feb-09 | PB2OC60G | 89 |
5K500.B-500 | 500 | HTS545050B9A300 | 2 | 4 | Feb-09 | PB4OC60F | 99 |
Momentus 5400.5 | |||||||
5400.5-160 | 160 | ST9160310AS | 1 | 2 | 2008/11 | SD03 | 89 |
5400.5-320 | 320 | ST9320320AS | 2 | 4 | 2008/06 | 0303 | 98 |
(注1)5400.5の場合は保証期間(工場出荷から5年間)から逆算したもの。
(注2)キッチンスケールによる実測値。
- 主な対象は5K320と5K250で、この2つのシリーズは容量が近く(容量別では4つまで共通)、その他のスペックはキャッシュ容量(8MB)を含めて大体同じなので、プラッタによる違いを観察できると期待。
- 5K320-80と5K320-250が2台あるのは、最初に入手した個体の結果が腑に落ちなかったので、追加したもの。
- 5K500.Bと5400.5は同じプラッタ容量の1プラッタと2プラッタの増量分。
5K250と5K320の外観。下段が5K250で上段が5K320。ほとんど同じだが、裏面のPCBはレジストのバリエーションが意外にあるので、緑系のグラデーションができそう。
5K500.Bと5400.5の外観。基本的な配置は同じだが、ラベルの向きが上下逆になっている。裏面は意外に違いが多い。例えば、スピンドルモータへの配線が5K500.Bは4本であるが、5400.5は3本である。
なお、この中で5K320-160と5K320-320、5400.5-320は使用歴があるが、他はほとんど新品。
2.2. ベンチマーク方法
ベンチマーク方法は以下のとおり。こんなことは二度とやらないだろうからなるべくやってみたが、正直骨が折れた。
- 全体を通しての速度計測のため、パーティションなしの状態で、HD Tune Pro 3.50のBenchmarkのRead/Write、Random AccessのRead/Writeの4セットを実行。設定は「Test speed/accuracy」をAccurate側一杯にした以外はデフォルト。
- 同じく、パーティションなしの状態で、Sandra Lite 2009.SP2 [2009.1.15.72]のPhysical DisksのBenchmarkのReadを実行。
- 先頭及び末尾の速度計測のため、先頭と末尾に300MBのパーティション(NTFS、クラスタサイズ4KB)を作成し、CrystalDiskMark 2.2を実行(テストサイズを100MB、試行回数を5とし、3回連続で計測した値の平均をとる)。
- 先頭の速度確認のため、先頭300MBのパーティションに対し、HD Tune ProのFile Benchmarkを実行。
- 同じく、先頭300MBのパーティションに対し、Sandra Lite 2009.SP2のFile SystemsのBenchmarkを実行。
- 健康状態に問題がないことの確認のため、CrystalDiskInfo 2.5を実行。
- 対象のHDDをThinkPad X60sの本体コネクタに接続し、ウルトラベースX6から起動したSSDからベンチマークを実行。OSはWindows XP SP2、ドライバ等は大体2009年2月時点のもの。
- キャッシュを含めて実際の使用場面と同じ状態で計測するポリシーなので、キャッシュを切るような特別なことはしない(「ディスクの書き込みキャッシュを有効にする」にチェックした状態)。
- TravelstarはAAMを無効にした状態とする。
2.3. Travelstar 5K320と5K250
先頭300MBと末尾300MBに対するCrystalDiskMarkの結果。
先頭300MBに対するSandra LiteのFile SystemsのBenckmarkの結果。
HD Tune ProとCrystalDiskInfoの結果。
これだけでは比較しにくいので、HD Tune ProのBenchmark(Read)のグラフを5%ごとに読み取って作図した(HD Tuneは値によって自動的にスケールが変わるので、グラフを直接重ねられない)。バラツキが大きいので直接結ぶことはせず、近似曲線を引いた。
Sandra LiteのPhysical DisksのBenchmark(Read)の結果。こちらも近似曲線で示した。
2.4. Travelstar 5K500.B
先頭300MBと末尾300MBに対するCrystalDiskMarkの結果。
先頭300MBに対するSandra LiteのFile SystemsのBenckmarkの結果。
HD Tune ProとCrystalDiskInfoの結果。
同じく、HD Tune ProのBenchmark(Read)のグラフから作図。
同じく、Sandra LiteのPhysical DisksのBenchmark(Read)の結果。
2.5. Momentus 5400.5
先頭300MBと末尾300MBに対するCrystalDiskMarkの結果。
先頭300MBに対するSandra LiteのFile SystemsのBenckmarkの結果。
HD Tune ProとCrystalDiskInfoの結果。
同じく、HD Tune ProのBenchmark(Read)のグラフから作図。
同じく、Sandra LiteのPhysical DisksのBenchmark(Read)の結果。
結果は以上のとおりで、数字が全てを物語っているが、一応次に評価を。
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