2009/05/11

Windows 7 RC

Windows 7 Betaに続き、Windows 7 RCをThinkPad X61sにインストールしてみた。

1. インストール


今回は多少古くてもVistaのドライバを容赦なく入れる方針で進めたところ、基本的な機能に問題なし。ただ、日本語版と平行して英語版もインストールしたが、LenovoのUSサイトのドライバを使ったところ、日本サイトより古いものがあってオンスクリーン表示が出ない状態になった。これは日本サイトのホットキー機能のドライバ(5.21.01)を入れて解決。

見た目はBetaと特に変わらない。X25-Mの状態のエクスペリエンスインデックスは5.9に戻った。

[追記1]

EasyEject Utilityのインストーラを起動すると、「このプログラムには既知の互換性の問題があります」とのメッセージが出る。ここで「オンラインで解決策の有無を確認する」を選んでも解決策は見つからない。一方、そのまま「プログラムを実行する」でインストールはできた。特にOSが不安定になるようなことは起きてないが、EasyEjectの動作自体については問題がある。
  • Ultrabase X6との切り離し、Ultrabase X6内のストレージの切り離しは正常。
  • USBメモリ、USB外付けHDDは対象のデバイスとして出てこないので、切り離せない(Windows 7 RCでは正常に認識されており、標準の機能での切り離しは問題ない)。
[追記2]

27日にLenovoからWindows 7 Betaのドライバが出たので(Availability of Windows 7 Beta Device Drivers for some Lenovo Thinkpads)、入れてみた。
  • ホットキー機能=オンスクリーン表示(5.30)+全画面拡大機能(2.05)
  • システム制御ドライバー(1.01)(既に出ていたVista用と同じもの)
  • 省電力ドライバー(1.53)
  • 省電力マネージャー(3.00)(英語表示のみ)
  • Access Connections(5.40)(日本語にも対応)
このうちPower ManagerとAccess ConnectionsはWindows 7の新しいタスクバーに合わせたものになっていた。

ただし、小さいアイコンに対応していないようで、タスクバーを細くできないという問題あり。

2. SSDとの関係


Windows 7とSSDとの関係について、MicrosoftのEngineering Windows 7にエントリ(Support and Q&A for Solid-State Drives)が出ている。

[参考]
マイコミジャーナル: 欠点を克服、SSD本来のパフォーマンスを引き出す「Windows 7」
(このエントリを元にした記事。あまり表現が正確でない部分がある)

特に興味深いのは、(ランダムリードが十分速くてランダムライトの問題がない)SSDの場合はSuperfetchが自動的に無効にされるということ。
If the system disk is an SSD, and the SSD performs adequately on random reads and doesn't have glaring performance issues with random writes or flushes, then Superfetch, boot prefetching, application launch prefetching, ReadyBoost and ReadDrive will all be disabled.

SSDと直の方がSuperfetchをかませるより速いからこっちで切っといたよ、とカラッと言われると、やはりそうかと思いつつ、それはHDD+Superfetchは所詮劣るものという宣告でもあるわけで、それも分かってはいたが、ReadyBoost対応のUSBメモリやTurboMemory搭載のPCなどには少し切ないものがある(個人的なダメージはないが)。

また、SSDの場合はデフラグのスケジュールから除外されるが、それはSSDが自己申告してきたときに加え、(現在市場にあるSSDで正しく自己申告するものは稀なので)ランダムリードのテストで8MB/s(サイズは4KBと推測)の下限をクリアしたときも対象となる。ただし、このランダムリードのテストは製品版で追加される(「the final product」は製品版を指すと思う。「was added to」が過去形なので変な気はするが)。
The automatic scheduling of defragmentation will exclude partitions on devices that declare themselves as SSDs. Additionally, if the system disk has random read performance characteristics above the threshold of 8 MB/sec, then it too will be excluded.
The random read threshold test was added to the final product to address the fact that few SSDs on the market today properly identify themselves as SSDs.

X25-Mがどうかといえば、インストール後の初期状態では以下のようにSSDと認識されていなかった。
  • デフラグのスケジュールが有効になっている。
  • Superfetchが自動起動になっている。
上記の説明に従えば、X25-MもSSDと正しく自己申告しない部類なのだろう。CrystalDiskInfo(2.7.1)を見るとATA8-ACS2にも対応してないので。早速デフラグのスケジュールを無効にし、Superfetchも無効にした。ついでに、XPでもprefetchは無効にしておこうと思う。

3. Windows XP Mode


個人的にこれがないと困るというものではないが、XP Mode。USBデバイスの扱いやドライブの共有などVirtual PC 2007のときより洗練されている印象。


ただ、このX61sではウインドウ表示では結構もたつく。仮想マシンに1GBのメモリを割り当ててみたが(x86版なので3GBの中から)、あまり変わらない。全画面表示にすると、ようやく普通に動く感じ。全くストレスなく動かすにはスペックが要求されると思う。

全画面では画面解像度は1024×766となり、本来より縦が2ピクセル狭くなっている。

[追記]

VirtualChecker 1.0で表示させたところ、X61s(CPUはCore2Duo L7700)は当然ながらIntel VTが有効と出る。

4. セキュリティの警告


セキュリティの警告の微妙な誤訳については、Betaのときと変わっていない。

今後修正されるものか、製品版でもこのままなのかは不明。

0 件のコメント:

コメントを投稿