翻って、これまでのRaptorのプラッタのサイズがどうだったか、ふと気になったので、他のHDDと合わせて調べてみた。
一般的な 区分 (inch) | 回転数 (RPM) | プラッタ外径 (注1) | プラッタ面積 (注2) | 線速度 (最外周) (mm/s) | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(mm) | (inch換算) | (mm2) | 比率 (注3) | ||||
Barracuda ES | 3.5 | 7,200 | 95 | 3.75 | 6,315 | 1 | 35,911 |
WD Raptor | 10,000 | 84 | 3.30 | 4,784 | 0.76 | 43,925 | |
Cheetah 15K5 | 15,000 | 70 | 2.76 | 3,044 | 0.48 | 55,002 | |
Travelstar 15GN | 2.5 | 4,200 | 65 | 2.55 | 2,882 | 0.46 | 14,250 |
WD VelociRaptor | 10,000 | 65 | 2.55 | 2,584 | 0.41 | 33,908 | |
Savvio 15K | 15,000 | 54 | 2.13 | 1,623 | 0.26 | 42,526 | |
Travelstar C4K40 | 1.8 | 4,200 | 48 | 1.89 | 1,633 | 0.26 | 10,556 |
(注1)SeagateとWestern Digitalはそれぞれのサイトにある内部写真から計算した。HGSTは手許の実物を計測した。
(注2)外径面積から内径(=中心の抑え金具の外径)面積を差し引いたもの。実際には端の部分は使われないので、データが記録される面積はこれより少なくなる。
(注3)標準的な3.5インチHDDであるBarracuda ESを1としたときの比率。
結果は意外なものだった。
- 3.5インチHDDのプラッタは実際には3.75インチ、2.5インチHDDのプラッタは実際には2.55インチ、1.8インチHDDのプラッタは実際には1.89インチ程度である。
- 2.5インチHDDのプラッタ面積は標準的な3.5インチHDDの1/2弱、1.8インチHDDは同じく1/4である。
- Cheetahのプラッタは2.5インチHDDと同じかと思っていたが、実際にはわずかに大きい。
- Raptorのプラッタは普通の3.5インチHDDより一回り小さい3.3インチ。
- VelociRaptorのプラッタ面積はRaptorの1/2強。それでプラッタ当たり容量は2倍だから、記録密度は単純計算で4倍近くになる。
- Savvio 15Kのプラッタは2.5インチHDDより二回り小さい2.13インチ。かつ、抑え金具が大きいので、プラッタ面積は1.8インチHDDと同程度。
[追記1]
Travelstar 15GNのプラッタ外径を計測し直した(66mmを65mmへ)。
[追記2]
表にプラッタ面積の比率と、最外周の線速度を追加した。線速度は原理的には、HDDの速度とは比例、記録密度とは反比例の関係にあると考えられる。
0 件のコメント:
コメントを投稿