1. 選択
Windowsストアアプリでタブレットなど実機特有の機能のテストが必要になったとき、開発機とテスト機が同じであればいいが、そうでない場合にどうやってテスト機で動かすかというと、
- Visual Studioからテスト機をリモートコンピューターとしてデバッグ実行する
- テスト機にサイドローディングして実行する
2.A. リモートデバッグ
デバッグのしやすさではVisual Studioのデバッガーが使えるAの方が当然ベターで、手順も別に難しくはない。
ただ、これは開発機とテスト機がLANに繋がっていることが必須で、無線LANで接続状況があまりよくないと上手くいかなかったりする。
そういうときは有線LANにすればいいわけだが、自分が使っているDell Venue 8 ProはMicro USBコネクタで充電とUSB接続を兼ねる方式で、充電と(USBを介した)有線LANを同時使用できない(全く不可能ではないが、純正オプションの"Dell Micro USB Dongle for Data and Charging"は日本で売ってないので、ケーブルを自作したりすることが必要)。
そのせいで、ずっと有線LANを使っていると電池が切れるし、ならばと充電を始めてもある程度たまるまで有線LANは使えないしと、地味な面倒くささがある。こういうのは一見たいしたことないように見えて、じわじわ来る。
[追記]
Venue 8 Proに関して別エントリを書いた。
2.B. サイドローディング
そんな事情や、外に持ち出してテストするときのためにBのサイドローディングをすることがある。もちろんリモートデバッグ時にインストールが済んでいれば不要。
で、サイドローディングについて検索してみると、PowerShellを使うのは分かるが、企業内で展開するときの話とごちゃ混ぜになってたりして、テスト目的でするときに何がマストなのかよく分からなかったりする。
結論から言えば、自分でPowerShellを開いてコマンドを打ち込んだりする必要は、ない。
具体的な流れとしては、
- 開発機でサイドローディング用のアプリパッケージを作成する
- アプリパッケージをテスト機にコピーする
- テスト機で開発者用ライセンスを取得する
- アプリパッケージのルート証明書をインストールする
- アプリをインストールする
アプリパッケージの作成
- Visual Studioのソリューションエクスプローラーで対象のプロジェクトを選択した状態にする
- ツールバーからプロジェクト -> ストア -> アプリパッケージの作成を選択
- 「Windowsストアにアップロードするパッケージを作成しますか?」に「いいえ」を選んで「次へ」
- バージョン番号などを確認して「作成」
- 作成が完了し、出力場所のリンクを開くと、作成されたパッケージがある
アプリパッケージのコピー
作成されたもののうちフォルダーの方をテスト機にコピーする。appxuploadの付いたファイルの方はテストには不要。
残り
残りは別々にやることもできるが、コピーしたフォルダー内に"Add-AppDevPackage.ps1"というPowerShellスクリプトが入っているので、これを右クリックして「PowerShellで実行」すると、このスクリプトがPowerShellを開いて自動的に判断して必要なことをY/N形式で聞いてくるので、それに従っていれば済む。
なお、開発者用ライセンス(というか、実質的に開発"機"用ライセンスだが)は1箇月で切れるが、その辺もスクリプトが判断してくれる。
参考というか、ほとんどそのまま。
以上、終わり。
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