これに伴って手頃なNASを探した結果、NETGEARのReadyNAS Duoを導入。容量はそんなに必要ないが、冗長性は一応あった方がよく、HDDを簡単に交換できる、という条件に合う。コンパクトで、デザイン的にも黒一色の直方体ですっきりしていて良い。ファームウェアのアップデートも継続的に行われている。自分的には、ほとんど一択。
購入したのはHDDなしのベアボーンモデル(RND2000)で、これを静音化してみた。
(このエントリは一続きのエントリの1/2)
1.0. 内部配置
まずは内部配置の確認。筐体の両側板は後面にあるネジを外せば簡単に外せる。筐体は側板を含めてスチール製で、小さなサイズに似合わずごつい。HDDベイの後ろには25mm厚の6cmファンがある。
マザーボードの裏にはSO-DIMMのメモリスロットがある。DDR400の256MBメモリが付いていた。
HDDベイの上下には滑らかなプラスチックのレールがある。バックプレーンにはSATAコネクタと、通気のための穴多数がある。
1.1. 2.5インチHDDを使用
HDDには、2.5インチHDDのSeagateのMomentus 5400.5の320GBモデル(ST9320320AS)×2を選択。静音上2.5インチHDDの方が相対的に有利だし、速度的にはLANがボトルネックになるのでそこそこでよく、容量的にも300GBもあれは十分で、値段もこなれてきている。勿論NETGEARの対応HDDリストにはないが、SATAのHDDの場合、3.5インチと2.5インチでサイズ以外は大きく違うわけでもない。Seagateということに深い意味はないが、対応リストにSeagateが多かったこと、RMAの安心感ということはある。
トレイへの固定のために84.5mm×101.5mmの0.8mm厚アルミ板を使用。まずはこれをHDDの裏面に取り付ける。HDDのネジ穴は4つあるが、SATAコネクタ側はどうせコネクタで固定されるので、反対側の2つだけで固定。なお、よくある2.5インチHDDを3.5インチベイに固定するためのマウンタは、位置が合わないので使えない。
これをトレイに取り付けた図。トレイの左側のネジは固定できないが、特に問題はない。右側にあるのは比較用のBarracuda 7200.10の250GBモデル(ST3250410AS)。対応HDDリストにあるもので、あまり見ない20mm厚の3.5インチHDD。HDDのサイズは違うが、HDDの左端からのSATAコネクタの位置は同じ。
回転音を抑えるため、HDDの上蓋にゲルシートを介して2mm厚のアルミ板を貼り付けた。通気口の部分は一応穴を開けてある。
トレイの先端からSATAコネクタの先端までの距離は14mm。
これをHDDベイに挿して、コネクタがうまく嵌ることを確認。
[追記]
SATAの2.5インチHDD/SSDを入れる3.5インチHDD型のケースが発売された。このケースの外部SATAコネクタは3.5インチHDDと同じ位置にあるようで、かつ、このトレイで使われるHDD底面のネジ穴もあるので、そのまま利用できそう。
1.2. ファンの交換
標準のファンは高速回転時の風切り音もすごければ、低速回転になっても軸音が大きい。個人的に許容範囲外なので、ファンを交換した。
丁度、山洋の1000RPMの6cmファンが出ているので、これを使用した。風量は大きく落ちるが、電源はACアダプタだし、2.5インチHDDであればたいした発熱ではないし、ファン自体の信頼性も上がりこそすれ下がることはないだろうという計算。
メーカー | 型番 | 定格回転数 (RPM) | 音圧 (dBA) | 風量 (CFM) | |
---|---|---|---|---|---|
標準品 | Crown Precision & Electoronics | AGE06025B12H | 5000 | 33 | 25.62 |
交換品 | 山洋電気 | F6-SS (9AH0612B4031) | 1000 | 10 | 4.9 |
標準品(左)と交換品(右)を並べたところ。ボスの直径は山洋の方が大きい。
山洋のファンを取り付けた図。コードが長いので、うまく収めるのが面倒。音は、間近に耳を近づけない限り、風切り音、軸音ともまず聞こえない。
これらの結果、HDDのスピンアップ時とシーク時以外は、ほぼ無音といえるNASになった。
設定については次に。
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